新千里東町のUR新千里東町団地は、現在、UR千里グリーンヒルズ東町への建て替えが進められています。
UR新千里東町団地は中層の住棟26棟、高層の住棟4棟、そして、集会所をあわせた41棟からなる団地でした。
第一期の再開発は4棟の高層の住棟、及び、集会所が対象で、2020年11月、UR千里グリーンヒルズ東町の101・102・103号棟の3棟、380戸、2025年6月には、UR千里グリーンヒルズ東町の104・105・106号棟の3棟、372戸への入居が始まりました。
現在、中層の住棟を対象とする第二期の再開発が始まっています。第二期の対象になるのは、団地南西のC1~8号棟、及び、北東のC22~26号棟のあわせて13の住棟です。対象となる住棟は既に退去が完了しています。
UR新千里東町団地の特徴
団地の住棟配置の方法は、大きく平行配置と囲み型配置に分けることができます。千里ニュータウンでは、主に府営住宅(B棟)が囲み型配置、UR(公団)団地(C棟)が平行配置を採用していますが、URの団地の中でも、後期に開発されたUR新千里東町団地とUR千里竹見台団地は囲み型配置が採用されました。
UR新千里東町団地の中層の住棟で最も多いのは階段室型の住棟ですが、中廊下型の住棟も配置されていました。さらに中廊下型の住棟の一部には、1階にピロティがもうけられていました。
(中廊下型でピロティのある住棟(C3棟))
UR新千里東町団地の階段室型の住棟にも特徴があります。一般的に、階段室の入口は住棟の片側にしかついていませんが、UR新千里東町団地の階段室型の住棟の中には、住棟の両側に階段室の入口のある住棟、つまり、階段室を通り抜けることができる住棟もありました。
(階段室型で両側からアクセス可能な住棟(C26棟))
ピロティのある中廊下型の住棟、通り抜けできる階段室型の住棟は、いずれも住棟の両側から出入りできるもので、このような特徴的な住棟を配置することで、緩やかな中庭を実現することが考えられていました。
なお、中庭に面した住棟には、小鳥、コアラ、宇宙飛行士とロケットなどの壁画が描かれていました。




















